ドケルバン病を発症しやすいのは圧倒的に“女性”です。
年齢別にみてみると、発症のピークが2回あるとされています。
ピークその1:妊娠・出産時期:20~30代
・授乳や沐浴で赤ちゃんの頭を支える時など、親指を広く開く動作を頻繁にすることで、親指に負担がかかる
・妊娠・出産によるホルモンの関与
料理人・美容師・ピアニスト・テニスプレーヤー・ゴルファーなど、指(特に親指)や手首を酷使する人や職業の人が発症しやすいと言われています。
うらた整骨院では、産後の骨盤矯正に来られる、
産後のママさんの全身を診ますが、ドケルバン症を発症される方が非常に多いです。そのため、骨盤矯正だけでなく、手の治療も同時にさせて頂いております。
ドケルバン病とは、親指と手首(手関節)を繋いでいる2本の腱「①短母指伸筋腱」「②長母指外転筋腱」や、その2本の腱を覆うトンネルのような「③腱鞘(けんしょう)」が炎症を起こしている状態です。
親指を動かしたり(広げたり)、
力を入れたりすると、
親指側の手首が痛くなる。
親指側の手首あたりが腫れる。
酷くなると、力が入らなくなる。
などの症状が認められます。
ドケルバン病は、手の細かい動きを必要とする・長時間にわたって手首を酷使するような職業の人たちが罹りやすく、「職業病」とも呼ばれています。うらた整骨院でドケルバン病がみられる方がここ最近増えています。
コロナ禍でリモートワークが増えたことも原因の一つと考えています。仕事でパソコンのキーボード操作をよくする人や、パソコンのキーボードを打つ時には、意外と親指を使っているのです。
また、キーボードを打つ角度によっては、手首に負担をかけている場合もあります。
また、おうち時間が増えたことで、スマートフォンの操作が増えつつあります。スマートフォンを片手で行っている人にもドケルバン病は多くみられます。日本人のスマートフォン保有率は約60%で、今や2人に1人以上、世帯別では約75%が所持しているという調査結果もあります。
スマートフォンの画面操作する時、片手でスマートフォンを持って、持った方の親指で操作していませんか?実は、この何気ない動作も親指や手首に負担をかけているのです。
ドケルバン病の治療には、大きく分けて3つの治療法があります。うらた整骨院では保存治療を行なっております。
最初に行う治療になります。
ドケルバン病の治療で一番大事なことは、「親指・手首をできる限り動かさず、休ませること」です。
患部の安静(添え木で固定する場合も)
患部の温め
軽症であれば、これらを行うことで、ほとんどのケースで痛みや腫れなどの症状が改善します。
痛みや腫れが強く、仕事や日常生活に支障を来す場合や、保存治療などを行っても改善が見られない場合には、腫れている腱鞘にステロイド注射(局所麻酔入り)を投与して、炎症・腫れ・痛みを押さえます。
力が入らないなど腱鞘の炎症が重症化している場合や、再発を繰り返している場合には、手術が適応されます。
手術では、トンネルの屋根を開いて中の通り道を広げるように腱鞘を切開し、鞘を開きます。その際、腱鞘の中にある2つの腱を分けている壁も切除することとなります。
局所麻酔による日帰り手術(所要時間:15分~30分程度)が可能ですが、大事な知覚神経がそばを通っているので、経験豊富な整形外科医による執刀してもらうことをお勧めしております。うらた整骨院では、手術可能な医療機関へ紹介致します。
家事やスマートフォンの操作など、日常生活で親指や手首を使う動作は意外と多く、知らぬ間に負担をかけていることも少なくありません。これからは“親指や手首の負担“を意識しながらセルフケアを行って、ドケルバン病を予防しましょう。
うらた整骨院では『予防』という考えを大切にしています。
悪くならないように、うらた整骨院では、患者様に合った、運動や予防法をお伝えしています。
「お鍋のふたのつまみ側を下にして置く動作」「本をめくる動作」など、ついつい手首を裏返してしまいがちな動作が多くありますが、できるだけ裏返さないように気を付けましょう。
親指の付け根部分を反対の手のひらで軽くマッサージしてみましょう(1回あたり30秒前後、1日3回を目安とする)。
また、スマートフォンの片手操作も親指・手首に負担大です。両手で操作するようにしましょう。
大豆に含まれる「大豆イソフラボン」は、ドケルバン病の発症を予防する「エストロゲン」と似た作用を持ち、「植物性エストロゲン」とも呼ばれています。更年期前後には、積極的に大豆製品を摂取したいですね。
ドケルバン病は“手を安静にすること”が症状改善の大前提です。
しかし、いざ自力で手を使わないように生活しようとしても、これがとても難しく、手に痛みが出て初めて、使用頻度の多さに気づく方も多いのです。
また、痛み以外にもしびれ・力が入らなくなってきた場合などは、重症化や別の病気(手根管症候群や関節の変形など)の可能性もあり、治療に時間を要することになりかねません。
よく使う手だからこそ、「おかしいな」と思った時、症状が良くなっていかない場合には放置せず、できるだけ早めにうらた整骨院で治療を受けましょう。
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